-Body Visualization Unit-
Edema
浮腫
電気インピーダンストモグラフィ(EIT)による浮腫の検出
THEME
EIT法によるリンパ浮腫診断装置の実用化開発
EIT法による様々な浮腫評価法の確立
客観的かつ非侵襲的に、リンパ浮腫を診断できる医療機器の開発
リンパ浮腫とは、リンパ機能が障害されることにより皮下組織に蛋白成分の濃い体液が過剰に溜まり、むくみが生じる状態です。リンパ浮腫は主にがん治療後等に発症する続発性と、先天的リンパ機能不全等に発症する原発性に大別され、QOL(生活の質)に大きな影響を与える進行性慢性疾患ですが、診断基準や治療法は未だ確立されておらず、早期発見や適切なケアが難しい現状にあります。
そこで、浮腫チーム(TOMOCloud)は『リンパ浮腫診断をイノベーションし、がん発症後もすべての人が自分らしく生きることのできる社会』を構築すべく、EIT法を用いて、従来の医薬品や医療機器では対応しきれなかったリンパ浮腫を、早期発見・診断できる医療機器『LTモニタ』を開発しています。『LTモニタ』とは、発症初期の水分量やタンパク質量分布を、客観的かつ非侵襲的に、4D(3D + 時間)可視化計測を行い、家庭でも病院でも手軽なリンパ浮腫ケアをサポートする医療機器です。2022年より、科学技術振興機構の大学発新産業創出プログラム(JST START)に採択され、ベンチャーキャピタルである事業プロモーターとともに2025年の起業を目指しています。
MEMBER
Dr. Ryoma Ogawa(Project manager/JSPS PD)
Dr. Panji Nursetia Darma (Leader/JSPS PD)
Dr.Prima Asmara Sejati (Sub leader/JSPS PD)
Galih Setyawan (D3)
Arbariyanto Mahmud Wicaksono (D2)
Reiko Oike (M2)
Tomoki Asazuma (M1)
Kohta Asano (B4)
『テリマカシ』感謝の心を忘れずに
現時点で、リンパ浮腫診断手法であるリンパシンチグラフィーやリンパ管造影を実施する病院はまだまだ少ないうえ、手法そのものも患者の体への負担が大きいなどといった課題があります。そこで、『TOMOCloud』では0からリンパ浮腫診断装置を作っており、客観的かつ負担のないリンパ浮腫診断を目指しています。確固たる技術に基づいた社会実装を目指しているため、技術的な研究はもちろんのこと、当事者(患者・医療従事者)へのヒアリングや病院での測定も行い、さらには薬事規制・マーケティング戦略策定など、通常の研究室生活では得難い貴重な経験を積むことができます。
そんな『TOMOCloud』の合言葉は、『テリマカシ』。インドネシア語でありがとうを意味する言葉です。インドネシアを中心に国際色豊かなメンバーで構成されているため、英語でのコミュニケーションが基本となりますが、常に感謝の心を忘れずに互いの文化的背景を尊重しながら、日々大学発ベンチャー設立に向けた活動を行っています。
興味がある方は気軽に武居研究室に遊びに来てください!熱いメンバーが待っています!